2012年05月10日

傷つけられても

平気で無神経なことを言う人。
自己の利益のために他人を利用する人。
他人を見くだすような態度をとる人。

どこにでも、憎たらしい人というのはいるものである。
そういう人に傷つけられたからといって、「仕返しをして、思い知らせてやりたい」などとは考えないほうがよい。

他人に嫌われる性格の人は、「嫌われている」ということ自体が大きな不幸である。
他人の痛みが分からない人は、「他人の痛みが分からない」ということ自体が大きな不幸である。

「自分を傷つけた相手に思い知らせてやらなければ気がすまない」と考えるのは、「相手のほうが得をしている」と思い込んでいるからである。
平気で他人を傷つける人も心が貧しいが、「傷つけたほうが得をしている」と考えるのもあまりにも浅はかだ。

相手は十分不幸なのだから、これ以上思い知らせてやる必要はない。
自分で自分の顔を殴っている人を見て、さらに殴ってやりたいとは思わないはずである。

下手に仕返しをして、逆恨みをされてはかなわない。
自分自身を苦しめている人は、その愚かさに気づくまで、ほうっておいてやればいいのだ。

(文・たかたまさひろ)
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