2012年03月28日

人を裁くのは自分の仕事ではない

暴行、窃盗、詐欺などの被害にあったときは、警察に届ければよい。
それらの犯罪行為は「許されないこと」だから、法律で禁止されている。
逆にいえば、法律で禁止されていないことは、世の中の多くの人が「絶対に許せないとまではいえない」と考えている、ということだ。

他人に迷惑をかけられたり、傷つけられたりしたときは、まず冷静に、絶対に許せないことなのかどうかをよく考えてみよう。
絶対に許せないこと、つまりそれが法律に違反する行為なのであれば、法的手段に訴えるべきである。
後は警察が捜査するなり、裁判所が裁くなりしてくれる。

「絶対に許せないこと」ではないのなら、さっさと許してしまおう。腹を立てる時間と労力が無駄である。
ましてや、仕返しをしようなどとは考えないほうがよい。
法を犯した者は、司法が裁いてくれる。
法律に違反しないまでも悪いことをした人は、けっして自分を好きになれず、誇りももてず、むなしさの中で一生を送ることになるから、すでに自分自身によって裁かれているのである。

人が人を裁いてはいけない。裁く権利はない。
他人に腹が立ったときは、「人を裁くのは自分の仕事ではない」と自分の胸に言い聞かせよう。

他人を許さない人は、自分も他人から許してもらえない。
他人を裁こうとする人は、自分も他人に裁かれる。
人間は誰も完璧ではないのだから、自分もいつか過ちをおかすだろう。
自分のためにも、他人を許したほうがよいのである。
いや、許すも許さないも、「人を裁くのは自分の仕事ではない」のだ。

(文・たかたまさひろ)
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