2012年02月17日

他人を理想化してはいけない

他人の長所は認め、欠点には目をつぶる。これはよい心がけだ。
ただしそれは、他人を盲信し、神格化するということではない。
欠点のない人はいない。それを当たり前のこととして、他人の欠点を認識した上で、受け入れるということである。

他人を理想化してはいけない。
人を愛し、尊敬し、目標とするのはかまわないが、欠点のない完璧な人間だと思い込んではいけない。やはり人は神でも仏でもないのだから。

理想化とは、他人を自分の都合のよい存在として枠に押し込めようとすることである。
理想化は、必ず裏切られる。
他人はけっして自分の思い通りにはならないからである。
他人を勝手に理想化し、裏切られただの幻滅しただのと騒ぐのは、相手にとってはいい迷惑である。

思い通りにならなかったからといって他人を批判している自分は、果たして「理想的」な人間だといえるのか。
「理想化」は、自分についてだけ行えばよい。
理想を他人に押しつけてはいけない。自分で描いた理想像に近づけるよう、自分が努力すればよいのである。

(文・たかたまさひろ)
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