2011年11月11日

みんな子ども

他人の無神経な発言や無責任な行動に腹が立ったとき、怒りをしずめる応急的な方法として、「相手は幼い子どもだ」と考えてみればよい。
無邪気な子どもに何を言われても、何をされても、たいていは許せるはずである。

他人に対する怒りは、「相手を分別も良識もある一人前の大人であるとみなしつつ、非難している」という愛憎入りまじった不可思議な感情である。
他人に腹を立ててばかりいる人は、批判的すぎるのではなく、むしろ批判が足りないのである。
「相手を一人前の大人と認めず、子ども扱いする」のがもっとも厳しい批判である。
どうしても怒りがおさまらないなら、中途半端な批判はやめて、最大級の批判をすればよいのである。つまり、相手を子どもだとみなすのだ。

子どもは弱いのだから、大人が守ってやらねばならない。子どもが間違ったことをしたときは、大人が正しい道を示してやらねばならない。
それができず、文句を言ったりすねたりしているだけなら、自分も同じく幼い子どもだということである。

みんな子ども。
そう思えば腹は立たない。

(文・たかたまさひろ)
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