2011年10月20日

私はそうは思いませんが

「こんなことも知らないなんて、バカだな」と言われたら、こう答えればよい。
「あなたは私をバカだと思うのですね。私はそうは思いませんが」

「お前は、まったく役立たずだな」と言われたら、こう答えればよい。
「あなたは私を役立たずだと思うのですね。私はそうは思いませんが」

他人にバカにされて、腹を立ててしまっては、相手が言ったことを認めたことになってしまう。
言われたことについて、自分もそう思うのなら、他人に言われなくても改めるよう努力をしなければならないし、自分がそう思わないのなら、まったく気にすることはない。

「他人に言われたこと」を気に病む人は、自分の考えをもたない人である。
他人にバカにされたからといって、自分が本当にバカになるわけではない。相手が「人をバカにするような傲慢な人間である」という事実があるだけだ。それは相手が解決すべき問題であって、自分とは関係のないことである。
自分は自分の考えに従って生きればいい。

自分がどう考えようと自由であるのと同じように、他人がどう考えるのも自由である。自分の意に沿わないからといって他人を変えようとするのもまた愚かなことだ。
他人には他人の考えがあり、自分には自分の考えがある。どちらが正しいわけでもない。
人の数だけ意見があるのだから、他人の考えをいちいち否定して回っていたらきりがない。
他人の意見は、「そういう考え方もある」と、ただ参考にするだけでよい。

他人にバカにされたときは、冷静にこう言い返そう。はっきり言えない立場の相手なら、心の中でひっそりつぶやこう。
「あなたはそう思うのですね。私はそうは思いませんが」と。

(文・たかたまさひろ)
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