2011年10月13日

変わらないものはない

私たちは、毎日を心穏やかに過ごしたいと願う。
そして、心穏やかに過ごすためには、「安定」が必要だと考える。
しかし実は、安定を求めれば求めるほど、心は不安定になるものなのだ。

仕事や財産を失いたくない。
恋人に嫌われたくない。
いつまでも健康でありたい。

与えられたものを「当然」とみなし、それを失えば「不幸」と嘆く。
得たものはいずれ失うのだから、これでは不幸になる宿命を自らに課しているも同然である。

「世の中で、変わらないものはない」
心穏やかに過ごすには、この事実を受け入れるしかない。
「失った」のではなく、「変わった」のだ。
変化を受け入れたくないというなら、時間を止めるしかない。

毎日、新しい人生を生きるつもりで過ごそう。
昨日までに得たものは一度ご破算にして、今日、新しく生まれ変わったと考える。
はじめから与えられていたものは、まるまる儲けものだ。
何かを得ても、今日かぎりだと思えば、執着心も生まれない。
一日一日、「今あるもの」のありがたみを噛みしめながら生きる。
嫌なこと、悲しいことがあっても、今日かぎり。明日からはまた新しい人生が始まる。

一生を80年とすれば、およそ3万通りの人生を経験できることになる。
変化を受け入れ、楽しもうじゃないか。

(文・たかたまさひろ)
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