2011年05月17日

他人に振り回される

恋人のわがままに振り回される。
へそ曲がりな友人に振り回される。
横暴な親に振り回される。

一人では生きられない子どもではないかぎり、または暴力で脅されているわけではないかぎり、「他人に振り回される」という言い方は正しくない。
自分が人に好かれたい、頼りたい、嫌われたくない、という我執に振り回されているのだ。

「私を嫌う人は許せない」「他人に見捨てられたら生きていけない」
相手を非難しながら、相手に依存するという相反する欲求。嫌なことを嫌と言えない自分のはがゆさに疲れてしまうのだ。
「他人に振り回されている」というよりも、「他人を自分の理想の型に押し込めようと四苦八苦している」にすぎない。

他人は自分の思いどおりにはならない。
このあまりにも当たり前の事実をわきまえていれば、けっして他人に振り回されるということはない。

(文・たかたまさひろ)
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