2011年03月10日

根拠のない過信

薬物中毒から立ち直り、現在は中毒患者を更生させる施設の職員となっている男性が、テレビで語っていた。
薬物中毒患者のほとんどは、はじめは「自分は、やめようと思えばいつでもやめられる」と思って手を出すのだそうだ。
「中毒になるような人は意志が弱いのだ。自分はそれほど間抜けではない」と、好奇心から軽い気持ちで始めてしまう。
しかし、本当に意志が強ければ、そんな誘惑には負けないはずだ。
薬物に手を出していることが、どうしようもなく意志が弱いことの証しなのに、その自覚がなく、「自分だけは大丈夫」と根拠のない過信を抱いてしまっている。それがそもそもの過ちなのだ、と。

真に強い人、能力のある人は、「自分は何でもできる。絶対に失敗しない」などとは思っていない。
自分の弱さ、未熟さをわきまえ、用心しているから、失敗することが少ないのだ。

(文・たかたまさひろ)
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