2010年08月23日

ここは外国だ

人の無神経な言動に腹が立ったとき。
人に理解してもらえず落ち込んだとき。
人前で緊張して話せなくなったとき。

応急的な対処法として、「ここは外国だ」と仮定してみればよい。

日本とは文化も風習もまったく違う国に、自分はひとり移住してきている。
まわりの人とは考え方が違っていても当然だ。理解し合えなくても当然だ。
自分が勝手によその国にやってきているのだから、「これは変だ」「こうすべきだ」などと自分の考えを押しつけるのはおかしい。

ここは外国で、自分以外はみな外国人だ。
ひとまずそう思うことで、心は安まる。
「自分がどう思われているか」がたいして気にならなくなる。
他人とのささいな感情のすれ違いなど、どうでもよくなる。

もちろん、理解し合えないままでよいということはない。できるかぎり理解し合えるよう努めることは大切である。
しかし、「自分の気持ちを分かってくれるのが当然だ」と思ってはいけない。
自分を分かってもらえなくても、相手が自分の思い通りにならなくても、いら立ったり、やけになったりしてはいけない。
自分の常識と他人の常識は違うのだ。

気持ちが通じ合わなくても、それが当たり前。
そこからスタートして、ひとつでも理解し合えるよう努力していけばいい。

(文・たかたまさひろ)
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