2010年07月25日

他人が悪い?

あの人に嫌なことを言われた。
この人はなんて無神経なんだ。
こんないい加減なやつがいる。
世の中、嫌なやつだらけだ。だから自分はいつもイライラさせられるんだ。

――いや、違う。
イライラしているから、他人のあらがいちいち気になるのだ。

あれこれ他人を批判しておきながら、心のどこかで「自分が不幸なのは、他人のせいだ」ということを確認して安心している。
「次はどんな嫌なやつが現れるだろう」と期待している自分がいる。
自分が幸せを感じられない原因を他人のせいにして、自分の心をごまかし、自分と向き合うことから逃げているのだ。
他人を責めてばかりいるから、幸せを感じられない。幸せを感じられないから、イライラして、他人を責めてしまう。自分が掘った蟻地獄に足をとられてしまっている。

何かひとつの目標に向かってわき目もふらずまい進しているとき、他人の不親切をとがめるひまなどない。
どうすれば人の役に立てるか、どうすれば人を幸せにできるかを考えているとき、「他人が私の幸せの邪魔をする」などという不満は生まれない。

他人のせいで不幸になるのではない。
不幸だから、他人に腹が立つのだ。

自分が幸せなら、同じことを言われ、同じことをさても、気にならない。
自分を幸せにする責任は自分にある。
その責任を転嫁してはならないのだ。

(文・たかたまさひろ)
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